自然な風合いと美しいデザイン!世界的な人気を集めるギャッベの基礎知識を解説

このサイトでは自然な風合いと美しいデザインで世界的な人気を集めている、ギャッベの基礎知識を解説しています。近年話題のイランの遊牧民の手織り絨毯について詳しく知りたい場合に役立つ可能性があります。織り子によって手作りされているこの絨毯は高価なものも多いので、失敗しない選び方のポイントを知っておくのがお勧めです。また様々なデザインの物があり、種類によって傾向が異なっていますのでそれらの違いも知っておくと良いかもしれません。
自然な風合いと美しいデザイン!世界的な人気を集めるギャッベの基礎知識を解説
遊牧民の手織り絨毯のギャッベは、近年ヨーロッパや日本国内でも人気が高まっているので注目をしている人も多いでしょう。
しかしまだ日本人にとってそれほど馴染みのあるものではないため、良く分からないとことも多いかもしれません。
そういったときには、まずギャッベの解説から目を通してみるのがおすすめです。
デザインや厚み、品質のよい製品の見分け方のポイントなどを知っていれば実際に購入するときにも役に立つ可能性があります。
手織り絨毯「ギャッベ」の特徴とは
家の中に絨毯を敷くならば、見た目が美しく踏み心地も心地よいものを選びたいと考える人もいるのではないでしょうか。
そのような場合にはギャッベを選ぶと良いかもしれません。
近年、日本でも人気が高まっているこの敷物は、世界的にも有名な手織り絨毯です。
ギャッベはイラン南西部のシラーズという地方の遊牧民の間で、古くから作られてきたという歴史があります。
山岳地域を移動しながら生活をしていたこれらの民族は、一緒に移動している羊の毛を使ってテント内で使う敷物を作っていました。
そのようなことからギャッベはウールでできています。
この羊の毛は丈夫な直毛で、地面に使用して使う絨毯としても適していました。
伝統的に染料にも天然の植物が使われています。
羊毛をイランの南西部に自生している樹木やその実、草花などで染色し素材に使っているのが特徴です。
近年では市場が拡大し、様々な種類の美しいデザインのギャッベが作られるようになっています。
ギャッベのもともとの産地はどこ?
近年人気のギャッベは、具体的にどのようなところで作られているのかという疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
個性的なデザインや手織りの温かみのある風合いが魅力のギャッベは、エキゾチックな雰囲気を持ちながらもモダンなインテリアに調和するデザインのものが少なくありません。
この魅力的な敷物の産地は、イラン・イスラム共和国の中でも南西部に位置するシラーズというエリアにあります。
このあたりには古くからカシュガイなどといった遊牧民族が暮らしていて、生活用品としてギャッベを自分たちで作って使っていました。
羊を飼う遊牧民たちが暮らしていたのは標高1500メートル近い山岳地域で昼と夜の寒暖差が大きいほか、夏の暑さ・冬の寒さも厳しい地域です。
そういった中でテント生活をし、地面に敷いていたのが羊毛を使って作られたギャッベです。
毛足が長くて心地良い感触や、踏み心地の良い弾力性はそのような環境で生まれました。
ギャッベという呼び名がついた由来
手織りならではの温かみのある風合いや、お洒落なデザイン人気のギャッベは一体どこから名づけられたのか、という疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
今でこそ世界中に愛好者がいるギャッベですが、かつては今ほど評価が高くはありませんでした。
その名の由来も英語でゴミやがらくた、廃物を意味する"garbage"からきています。
芸術品のように扱われていることも多いペルシャ絨毯に対して、ギャッベは人気がありませんでした。
というのももともと遊牧民がテントの中に敷いて使っていたこの手織りじゅうたんは、地面に敷いて使うものであったため厚手であり織り目が粗く、さらに重量も重いものだったからです。
しかし絨毯商人の一人がそのような不人気だったギャッベを買い付けるようになり、品質を高めるように指導したことで品質が向上していきました。
今ではその絨毯商人が扱う商品はブランド化され、それ以外の製品も品質が高くなっています。
ギャッベに使われている素材の種類
お洒落で美しい見た目と温かみのある手織りの風合いが魅力のギャッベは、毛足が長く心地よい感触と弾力が楽しめる敷物です。
そのようなギャッベは何から作られているのか、という疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
羊とともに生活をしていたイランの遊牧民の間で伝統的に作られてきたこの敷物は、ウールを素材に使っています。
このあたりの羊は直毛であるのが特徴で、撚って糸にしたときにも使いやすいというメリットがあります。
また丈夫なので、床に敷いて使う絨毯に使用するのにも適していました。
羊毛の部位によって質感が変わってくることもあり、光沢の有無や硬さなどに違いが現れます。
そのようなギャッベの染色に使われているのは、おもにこの土地に自制している植物です。
樹皮や実、葉などを用いた草木染めは伝統的な染色方法です。
例えばオレンジ色の染料にはざくろ、赤には茜、ブルーにはインディゴなどといったものが使われています。